うどん・饂飩・UDON

私はうどんが好きだ。毎日でも食べられる。色や形、非常にシンプルな食材だが、これほどバリエーションも多く、またその歴史や地域によってもいろんな食べ方、呼び方が様々なものも珍しく、海外にも広く変化して伝わっている。

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昔から関東はそば、関西はうどんのイメージが強いが、それは全くあてにならない話である。関西でも昔から京都、兵庫県北部ではそばも食べられるし、東北や北関東ではうどんの消費量も多い。

 

香川県が「うどん県」として文化が発達しているが、元々瀬戸内海は雨が少なく、稲作より小麦の生産がポピュラーのようで、また出汁の元になる“いりこ”がたくさんとれたというのも理由の一つだ。その昔は弘法大師空海が、中国から麺文化を持ち帰り、「讃岐うどん」が流行り、当時から麺(うどん)の先進地であったようだ。

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同じく空っ風で有名な群馬南部〜埼玉北部にかけても小麦の生産が多く、うどん文化が発達していて、独自の食べ方などがあるようだ。

私の地元、奈良でも古代(奈良時代)から、春日はくたくという、幅の広いきしめんのようなものが既に食されていたようで、うどんに関してはどこが発祥、元祖というのは特定が非常に難しい。

私の場合、熱いうどんも好きだが、どちらかといえば冷たい、ぶっかけや生醤油うどんのようなものを好み、これからますますうどんが美味しく、個人的には消費が進む季節になってきて楽しみである。

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