豆ご飯
この季節のおふくろの味、思い出の味と言えば、豆ご飯だ。子どもの頃からよく母が作ってくれた私の大好物だ。母が晩ご飯の準備をしてる横で、豆の皮向きをよく手伝ったものだ。何よりも好きなお手伝い。
お店で食べる豆ご飯はおそらくご飯と豆を別々に炊いて、後で一つまみの塩と一緒に混ぜてる感じがする。(見たわけではないが)。その場合の豆は鮮やかな緑でとてもキレイだ。
でも私は最初からご飯と一緒に炊いた豆(ご飯)が好きだ。ご飯に豆の香りがあふれて、適度な塩味とマッチして、断然こっちの方が旨い。見た目に豆の色も良くないし、中にはつぶれかかったのもあるが、この風味、味が昔から食べてるから懐かしい。
今は妻が、100%あるいはそれ以上の味として再現したものを作ってくれる。私が死ぬときは最後の晩餐は「豆ご飯」を希望するかもしれない。それくらい好きだ。
何年か前には自宅の2坪ほどの小さな畑にエンドウ豆を育てていたが、来春のために秋にでも種まきをしようかな。